scale()

座標系を拡大縮小します。

デフォルトでは、図形は元のスケールで描画されます。幅50ピクセルの長方形は、 幅100ピクセルのキャンバスの半分の幅を占めるように見えます。 scale()関数は座標系を縮小または拡大して、 図形が異なるサイズで表示されるようにすることができます。scale()を 呼び出す際には、スケール係数を設定するパラメータを使用する2つの方法があります。

最初の方法は、数値を使用してスケーリングの量を設定します。 最初のパラメータsは、各軸のスケーリング量を設定します。例えば、 scale(2)を呼び出すと、x軸、y軸、z軸が2倍に拡大されます。 次の2つのパラメータyzはオプションです。これらは y軸とz軸のスケーリング量を設定します。例えば、scale(2, 0.5, 1)を 呼び出すと、x軸が2倍に拡大され、y軸が0.5倍に縮小され、z軸は変更されません。

scale()を呼び出す2つ目の方法は、p5.Vector オブジェクトを使用してスケール係数を設定します。例えば、scale(myVector) を呼び出すと、myVectorのx、y、z成分を使用して、x軸、y軸、z軸の スケーリング量を設定します。これはscale(myVector.x, myVector.y, myVector.z) を呼び出すのと同じです。

デフォルトでは、変換は累積されます。例えば、scale(1)を2回 呼び出すことは、scale(2)を1回呼び出すのと同じ効果があります。 push()関数とpop()関数 を使用して、変換を個別の描画グループ内に分離することができます。

注意:変換はdrawループの開始時にリセットされます。draw()関数 内でscale(2)を呼び出しても、図形が連続的に大きくなることはありません。

実例

シンタックス

scale(s, [y], [z])
scale(scales)

パラメーター

s
Number|p5.Vector|Number[]:

x軸の正の方向にスケーリングする量。

y
Number:

y軸の正の方向にスケーリングする量。デフォルトはsです。

z
Number:

z軸の正の方向にスケーリングする量。デフォルトはyです。

scales
p5.Vector|Number[]:

スケーリングに使用する成分を持つベクトル。

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